国語

古文を敬語と文脈で読み解く【古文勉強法】

古文の難しさ=主語の省略

古文の難しさはいくつかあげられるが、
中でも受験生を大いに悩ませるのが主語の省略である。

英語などの言語と異なり日本語は主語を欠くことが非常に多い。

「そういえば、昨日映画にいったんだけど〜」

というようにわざわざ主語を言わないのが日本語のひとつの特徴である。

現代日本語なら我々ネイティブが困ることはそうないが、古文になると問題だ。
普通に書いてあっても難解なのに主語がないとくれば読解はきわめて難しい。

こんなとき読解のマーカーとなるのが、

「敬語」「文の流れ」である。

基本的に、主語を省略したからといった前後の文で文脈が大きく変わることはまずない。
主語を省略する、という行為は決して意地悪でしているのではない。
主語を省略しても十分意味が通じるから言わないだけなのだ。

ここで文の流れが大きく変わることはないということが分かるだろう。

また、受験で登場する古文題材はその時代のエキスパートが書いたものである。
今の日本人よりもはるかに言葉遣いが厳格だ。
気分によって敬語を使ったり使わなかったりするなんてことは断じてない

敬語を見れば隠された主語の存在が明らかになることが非常に多い。
というのも、この人に対しては敬語を付けるということが徹底されているため省略された主語の候補となる人物を絞りこむことができるからだ。

この敬語で大事なのは

  • 誰からの敬意か?
  • 誰への敬意か?

この2つである。

敬語が分かるようになればこの2つから自然と主語や目的語が分かる(=推測できる)仕組みだ。

【誰からの敬意か】

誰からの敬意か、ということが分かれば物語の進行をつかむ手掛かりになる。
会話文かどうか、といったことで異なるがこれらはほとんど同じといえるので覚えておくとコスパもいいはず。

地の文=著者、作者

会話文=発話者

地の文とは会話文ではない普通の文章のことである。
すなわち、ただ普通の本文のこと。

地の文は作者からの敬意、会話文では話し手からの敬意。
この2つは敬語の種類問わず共通だ。

ぜひ覚えておこう。

【誰への敬意か】

少しだけ紛らわしいが、原則を覚えてしまえば大丈夫。
また、もし分かりにくければ現代文で考えて一回納得することができれば今後も間違えにくいだろう。

○尊敬語・・・動作の主体

○謙譲語・・・動作の目的(客体)

○丁寧語・・・地の文=読者、会話文・・・聞き手

 

尊敬語では動作の主体。
尊敬語は文字通り主体に敬意を払う敬語であるからこれは良いだろう。

謙譲語は逆に動作の受け手、すなわち客体を敬う言い方だ。
動作の対象がそのまま敬意の対象になる。

丁寧語では地の文なら読者、会話文なら聞き手への敬意となる。
一見すると複雑だが、言葉を丁寧にして話を聞いている相手に敬意を払うのが丁寧語だと考えれば理解しやすいだろう。
聞いている本人に向けた敬語が丁寧語と覚えておこう。

地の文なら読者に向けて言っている(書いている)訳だし、会話文なら直接聞いている相手に対して敬意が払われる。

 

絶対敬語

これを覚えておけば、特定の場面で主語が明確となるため必ず押さえたい。

奏す(謙譲語)=天皇または上皇

啓す(謙譲語)=皇后・中宮・皇太子 「申し上げる」

この2つは絶対敬語といって敬意の対象が限定されている。
逆に言えば、他の人にはぜったいに使われないのでこれらの人物が登場しているときは主語が明らかとなるためいい目印となる。

簡単なのでしっかり押さえておこう。


 

上の三項目で敬語はだいたいOKだ。

さらに詳しく見たい人はこちらがおすすめだ。

敬語のポイントが詳しく書いてある。題名の通り、この本で敬語は完璧だ。

 

敬語と文脈から省略を読み解くこと。

難関大になればなる程この作業は大事になってくる。

なんとなく読んでいた古文を少しずつ論理的に読んでいこう。

やれば必ず読めるようになる。

実践してほしい。

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第一志望に入ろう
高3から受験勉強をはじめて旧帝大学医学部と慶応大学医学部に現役正規合格。 偏差値52→76の逆転合格を実現したノウハウ、実体験に基づいた独自の勉強法を紹介する。